「これまで外出先で祈祷できる場所がなかったので助かっている」
祈祷室で祈りをささげていたイスラム教徒の県立大研究員、ラシェドゥーラ・ラーマンさん(25)は、祈祷室の開設で1日5回の礼拝がスムーズにできると説明する。これまで外出時の礼拝で適切な場所が見つからない場合、自宅に戻り時間をずらして礼拝していたこともあったという。「もちろん(イスラム教徒の)友人にもこの場所を紹介している」と話す。
広さ約13平方メートルの祈祷室は、サイクルステーション内の更衣室を活用。無料で貸し出すマットなどを備えるほか、祈りの前に体を水で清めるための洗い場も用意されている。神姫バスによると、4月の開設から8月末までの利用者は延べ約600人に上るという。
現在、姫路市はイスラム教徒の多いインドネシアからの観光客の誘致と、播磨ブランドの販路拡大を目的にし「民間交流から始まるインドネシアおともだちプロジェクト」を展開。神姫バス地域マーケティング課の花房伸哉さん(24)は祈祷室設置を決めた理由として「姫路に本社がある企業としてこのプロジェトに何か貢献できないかと考えた」と説明する。
神姫バスは7月から自社のホームページに祈祷室を紹介した英語サイトを開設。イスラム教の戒律に対応した市内飲食店や提供メニューなども掲載している。花房さんは「イスラム教徒の観光客や地元住民にさらにPRし、地域活性化につなげていきたい」と意気込んでいる。
午前9時半~午後6時。年末年始を除き無休。利用無料。問い合わせは神姫バス地域マーケティング課(電話079・240・7581)。
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